今時のタクシードライバー

先日、お袋さんの診察に付き添ったとき、初めてタクシーアプリ「GO」を使用した。

その時にお世話になったタクシードライバーの兄ちゃんから、今時のタクシードライバーの業態のお話しを聞くことができた。

彼曰く、「今はアプリ「GO」の利用客がメイン。電話で配車をオーダーする時代ではなくなった」というのだ。

それはそうかもね、と相づちを打つ程度に聞いていたが、その後の彼の発言は私の古い固定観念を覆すものだった。彼の主張の要点は以下のとおり。

・最も稼げる時間帯は通勤時間帯。
・だから、いつも早朝に出勤する。ほぼ午前中で目標額を達成することもあるので、その後は早めに帰宅している。
・中州とかの歓楽街などでタクシー待ちのお客を待つことはしない。そういうことをしているのは年配のドライバーくらい。
・家庭もあるので早い時間に出勤して、日が明るいうちに帰るようにしている。

私の「稼ぐタクシードライバー」のイメージは、夜中の長距離のアタリ客をたくさん乗せているイメージだったが、そう話すとその若いあんちゃんは「それは昔の話っすよ」と笑うのだった

タクシーアプリが全てを変えてしまった、というのだ。

なるほど、確かにタクシーアプリがあれば、タクシーと乗客をダイレクトにマッチングできる。ドライバーもお客も、無駄にタクシーを流すことも、無駄な待ち時間も最小限に食い止めることができるわけだ。

これって地味にみえるけど、業界としてはかなりの「産業革命」ではなかろうか。。

ダイレクトに乗客をマッチングしているのだから、タクシー会社に所属して会社の配車システムを利用するなんていうのは、何のアドバンテージにもならない。個人タクシーと会社員タクシーのドライバーはもちろん、大手のタクシー会社と中小のタクシー会社の間の有意さは限りなく”ゼロ”にしてしまう効果がタクシーアプリにはある。

今まで若いタクシー運転手さんをみると、稼ぐには長時間の運転を前提に相当頑張らなきゃいかんのだろうな。。。と思っていたのだが・・・それは昔の人 の先入観となったようだ。

これからバイク

バイクネタは一区切り と言いつつ申し訳ない。

本日無事に納車に成功し、自宅に帰還したので書き記しておく。

東大阪のバイクショップから大阪市住之江区の自宅まで約20km。
ショップを出てすぐにエンスト発動w
そりゃ初めてのバイクに免許取りたての公道デビューライダーとくればエンストは必須のイベントかも知れん。

ヘルメットに装備したインカムから聞こえる音声ナビゲーションと簡易ナビを頼りにまずはガソリンスタンドへ。
タンクを満タンにして、いざ阪神高速の東大阪線へ。

ETCが動作するかドキドキだったが、無事にゲートが上がり、ホッとしたのもつかのま、合流区間で加速。

しかし、本線はやや渋滞ぎみ。車列の切れ目を首振り動作で何度も確認、ウィンカーと振り向き動作で「入れてください!!」を猛アピール!

無事に合流するも、すぐに渋滞が解けだし、流れが速くなる。ここからは教習場では未体験の60キロ以上の走行モードに。
5速とか6速とか入れたことのないギアにチェンジするもこのスピード感は気持ちいい。おそらくこの時初めて「買ってよかった」を実感した。

途中、阪神高速の環状線で4車線を左から右に、しかも20秒以内くらいで車線変更を完了しなければならない試練の区間もあったが何とかかんとか、自宅に戻ることができた。

それでは、新たな相棒となったバイクを紹介しよう。

HONDA CB250R
公式サイトはコチラ

バイクの免許を取りにいくようになって、バイクのことが気になってはいたのは確かだが、バイクを買う決心はしていなかった。

ただこのバイクを見て買うことを決めた。
車検ナシの250cc、車両重量もクラス最軽量、ネイキッドタイプでランディングポジションも好みのスタイル、さらにABS付。
まさに買うならこういう奴って思っていたバイクだった。
折り畳み自転車を買ったときもそうだけど、どうもコンパクトなタイプが私の好みらしい。身体が大きい人は小さいものに、小柄な人は逆に大きなものに。。。世の習いかもね。

さて、私は賛美を送っているCB250Rだが、売れ行きが悪く今年の8月で生産終了となった。完成度の高いバイクであることは間違いないのだが、だからと言って売れるわけではないのだ。まぁ、私の手に届いてくれればどうでもよい話だ。

250ccのバイクなのに前後のドラレコを装備している。このリクエストは初めてらしく、さらにカメラの取り付け位置にも注文を付けるものだからショップのスタッフさんを困らせてしまった。おっさんライダーの趣向だから許してほしい。

さらにガジェット好きの私として導入したのが簡易ナビ。ほとんどのライダーがスマホホルダーをハンドルに取り付けてやっているのだが、私はこれがどうしても気に入らなかった。
ハンドルまわりはスッキリさせたいし、そもそもナビの画面を眺めるより音声案内を聴きながら走った方が好みだということは自転車で自覚していた。なので、私はインカムから聞こえてくる音声ナビと、下の写真の簡易ナビを併用するスタイルにした(ハンドル中央部の丸いやつ)。

さて、Ramの指摘にもあったように「これから冬」を迎える。寒くなったら乗らなくなるかも知れない。一方、今の私のモチベーションは「バイクで○○に行きたい」というものではなく、「バイクを乗りこなしたい」というのも今後のライダー人生にどう影響を与えるか。。。

何か思っていたのと違う、寒い、気が付けばバイクに何か月も乗っていない。。。。それが今回の「バイクミッション」のオチになるか否か。
それは神のみぞ知る ということに今はしておこうw

いまさらバイク その5

かくして普通二輪免許を取得。
バイク乗りの世界に入門することになって思うことを書こうと思う。

動機はチャリンコから始まったわけだが、そのとき思い描いた「楽しそう」「爽快そう」といったイメージ、間違いなく今後の生活に新たな「彩り」を与えてくれるだろう、という思いは変わらないが、それよりももっと強いイメージがある。

それは 「事故」、「怪我」、「死」などなど、縁起でもない、ネガティブなイメージだ。
これが免許を取得した今のホントの気持ちw

そもそも移動手段としてのバイクとはなんぞや?
四輪の自動車は、運転手いらずの自動運転を目指してまっしぐら。電気自動車など環境にもやさしい乗り物になろうとしているのに、バイクは真逆の状況である。人間が乗って走らせないと進むこともできないし、自分でバランスを保つこともできない。

そんな不自由な乗り物、しかも200kg前後の鉄の塊に人間がまたがり、すさまじい速度で走行するのに、安全はまったく補償されない乗り物。例え、バイクが交通ルールを完全に守っていても、車に突っ込まれたりしたら重大な損害を受けるのはバイクの方なのだ。
その損害というのが「死」である。

試しにyoutubeで「バイク 右直事故」で検索してみて欲しい。

そこに映し出される事故シーンについて、もし自分がバイクの当事者だったとして、その事故を避けられる と思えるシーンが何個あるだろうか。。。ほとんどない。

これは教習所でも教えれたことだが、「公道であなたのバイクは誰からも認識されていないと思いなさい」という状況が現実にある。
直進のバイクと、対向車線の右折の自動車が衝突する「右直事故」。この原因のほとんどが、自動車側がバイクを認識していない、あるいは、バイクが”こんなに速く”来るとは思わなかった というものだ。バイクからしてみたら、「こっちは気づいているのに、何で右折してこれるの?」だ。 でも、そう思う暇も無くバイク乗りは天国に召される。

過去のデータでは、日本全国で右直事故は一日20件以上発生しているらしい。

こういった事故を回避するためにバイクはどうしたらよいか。

自動車の運転で培った「かも知れない運転」のスキルをさらに数段みがく必要がある。
「かも知れない」ではなく、「(来る)だろう」と思って運転するのだ。

先の右直事故の例でいうと、交差点で対向の右折車両があるかどうかを早めに確認、確認したら(確認できない場合も)右折してきても止まれる速度に落として交差点に進入、だ。

でも、実際には交差点に進入するたびにそうそう速度も落とすわけにもいかない。この辺は、バイク乗りとしての「勘どころ」を磨いていく必要があるだろう。

私もバイクにスピードは求めていない。
自分のペースで快適に走れればよいのだ。

しかし、どんなに安全運転をしても予期せぬ事故というものは起こりうる。バイクの場合、それが車より「危険な結果」になるということだ。

人の健康寿命は70歳くらいといわれている。私の場合、幸いにも「まだ」健康寿命の期間中だと思う。が、しかし、バイクの世界に入門したことで、いつでも健康寿命が断たれ、寿命さえも断たれる可能性が出てきたことは間違いない。

そのことを肝に命じてバイクに乗ろうと思う。

バイクは11月中旬に納車される。納車といっても、店から自分で持ち帰ることになっている。車ならなんてことはない20~30キロくらいのルートだ。しかし、大都市・大阪の街、都市高速を免許とりたての私が走るのだ。緊張しない方がムリ、というものだ笑

今回の書き込みをもってバイクネタは一区切りとする。無事に納車できたら、そのときは書き込むよ。

くれぐれも、「この書き込みがデュアルの最後の書き込みとなった」 とならないようにねw

いまさらバイク その4

「ドライブスクールに集う人たち」 ざっくり言うと・・

教習生たちは、やっぱり若い人が多かった。それと女性も目立ってたな。普通二輪はもちろん、大型バイクの教習でも多かった。みんなちっちゃい身体で、あんな大型バイクによくチャレンジするな~、と私は感心していたよ。

教官たちも丁寧な口調の人や粗い口調な人、いろいろいたw。びっくりするほど横柄な人とか鬼軍曹みたいな怖い人とかはいなかった。

そんな人たちの中で私はというと、「一番声を出していた教習生」と自負している笑

最初の教習で面食らって、それ以降は”必死のパッチ”だったから自然と声も出たんだと思う。

待合室に入るときは「ちわーっす!」(誰に向かってということはない)、教官が現れれば「こんにちはー!」。元気にあいさつ!

2回ほど体験したシミュレーション室の講義での話、3名の教習生と一緒に受けるのだが、教官の話に、「ほー」とか「へー」とか、「なるほど」といった具合で合の手を入れるのは私だけみたいな状態。

終わった後に一緒になった教習生に「お疲れ~」とか「今、教習度の段階?」と聞いたりするのも私から話しかけるというパターン。

・・・こうして思い起こしてみると、緊張していたし、テンションが自然と高くなっていたかも知れんw

 周囲の反応はというと、ほとんどが挨拶くらい返してくれるけど、やはり若い人はリアクションが薄いパターンが多く、オッサンほど話しが弾むことが多かった。

 少し印象的だったことを書くと、「昔ながらの指導員といった感じの荒い(フランクな)口調の教官」と、「強い口調になれていない若者・とくに女性」の組み合わせはちょいとキビシーなぁと思うシーンが何度かあった。

 例えば、若くて小柄な女性の教習生に対して、「もっとバイクを倒して!いいからもっと倒して!」と教官が叫んでいる。教習内容は「スラローム」。スラロームは、等間隔に置かれたパイロンの脇を右に左にヒラヒラとすり抜ける教習だ。
 ここはすり抜けるのに時間制限があって、時間オーバーは1秒ごとに減点が発生するコースなんだけど、そのためにはバイクを倒しながら右に左に曲がる練習が必要なんだ。

 でも、その女性の教習生、明らかに「バイクを傾けること」を怖がっていて、どんなに教官が叫んでも指示通りの「バイクを倒す」ことができない。結果、どうしたらよいかわからないようで、とうとうバイクを停めてしまった。。。

そのうち教官も「日本語わからんか?!」などと煽りを入れる(冗談のつもりだろうけど)。

 当然ながら生徒は固まったまま。教習の時間は過ぎていきタイムアップ。おそらく、その教習生には「補習」がついたことだろう。

 指導のスタイルは、スクールによっても違うし、同じスクールでも教官によって異なることはわかるが、なんとかもっとうまいことできないものかねぇ~と思った。

教官は常に同じ教官ではないから、「補習」のときの教官がフォローしてくれていればよいのだけど。。

 教習時間17時間、私は補習が一ヶついたから18時間という短い間だったけど、教官と教習生という世界にこの年齢で飛び込んだことは貴重な体験だった。
 ちょっと引いた目でみたら不思議な感じがする。オッサンの教官とはいえ、俺からしたら全員年下の可能性が高いw
 でも、年齢関係なく教官と生徒、年齢に関係なく同じ生徒同士・・といった構図がドライビングスクールにはある。教習中は必死だったけど、まぁ楽しい一時だった。

 もう少しつづく。。と思う

いまさらバイク その3

バイクの教習は1時限1時限ずつ、それぞれ目的が設定されていて教官がOKと判断すれば次に進む。しかし、OKをもらった教習生(私)からすれば、単に“言われたことが出来た”だけで、その技術が身についた実感があまりないのが正直なところ。

しかし、そんな教習生に構っていられないのもわかる。スクール側からすれば決められたカリキュラムを行い、出来たら次のプログラムに進め、お客(教習生)の回転をよくする、だけなのだ。

こうなったら自分で何とかするしかない。自分で予習・復習をするのだ。

しかし、当たり前なのだが手元にバイクがないので自宅で練習なんてことはできない、免許がないのでレンタルすることも出来ない。バイク持ちの友達も身近にいない。

しかし、youtubeを覗けば出るわ出るわ「バイク教習の動画」!

これら動画を片っ端から視聴することはもちろん、気に入ったものはスマホに一時保存して繰り返し視聴した。

また、無料の電子書籍でも「バイク教習」に関する教本や体験記がたくさんでてきた。これも片っ端から読破した。

あと、教官から強く言われていることに「走るコースを覚えとけ」ということがある。教習内容によって走るコースが変わってくるのだが、いちいち教習時間に教えてもらっていては時間の無駄というわけだ。

なので、全ての教習コース(全8コースくらい?)を職場でスキャンし、プリンターで打ち出してから、蛍光ペンで塗り分ける。塗り分けた教習コースをスキャンしてスマホに保存し、次の教習コースを事前に確認し、覚えた。

さらに各コースでやるべき動作をテキスト化する。例えば、「右カーブ、シフトダウン、四視線は前、リアブレーキ意識」などなど。。コース走行の脳内イメージをアウトプットし、予習・復習をするとともに読み上げアプリで音声化し、それを繰り返し聞きながら頭にすり込むわけだ。。

具体的な動作について、アクセルワークの練習のために手頃な筒状のモノ(私の場合、ハンディタイプの扇風機の柄)を常に通勤鞄に忍ばせ、人目を忍んでアクセルを微妙に回すフリをするなんてこともした。それから、体幹を鍛えるため運動も始めたなぁ。。

あと、街中でバイク乗りを見かけたら“ガン見”で観察した。尊敬の眼差しでw

どの努力が“功を奏した”とは言えないが、教習中の自信のなさは最後まで消えなかったものの、最後の最後、第二段階の見極めのときと次の卒業検定では一定程度の自信がついていた。「まぁ、いけるっしょっ!」的な感覚だ。不思議だ。

次はドライブスクールという世界で一緒になった教官たちや教習生さんたち、そしてそんな世界での私の立ち振る舞いについて書こうと思う。

つづく