先日、お袋さんの診察に付き添ったとき、初めてタクシーアプリ「GO」を使用した。
その時にお世話になったタクシードライバーの兄ちゃんから、今時のタクシードライバーの業態のお話しを聞くことができた。
彼曰く、「今はアプリ「GO」の利用客がメイン。電話で配車をオーダーする時代ではなくなった」というのだ。
それはそうかもね、と相づちを打つ程度に聞いていたが、その後の彼の発言は私の古い固定観念を覆すものだった。彼の主張の要点は以下のとおり。
・最も稼げる時間帯は通勤時間帯。
・だから、いつも早朝に出勤する。ほぼ午前中で目標額を達成することもあるので、その後は早めに帰宅している。
・中州とかの歓楽街などでタクシー待ちのお客を待つことはしない。そういうことをしているのは年配のドライバーくらい。
・家庭もあるので早い時間に出勤して、日が明るいうちに帰るようにしている。
私の「稼ぐタクシードライバー」のイメージは、夜中の長距離のアタリ客をたくさん乗せているイメージだったが、そう話すとその若いあんちゃんは「それは昔の話っすよ」と笑うのだった
タクシーアプリが全てを変えてしまった、というのだ。
なるほど、確かにタクシーアプリがあれば、タクシーと乗客をダイレクトにマッチングできる。ドライバーもお客も、無駄にタクシーを流すことも、無駄な待ち時間も最小限に食い止めることができるわけだ。
これって地味にみえるけど、業界としてはかなりの「産業革命」ではなかろうか。。
ダイレクトに乗客をマッチングしているのだから、タクシー会社に所属して会社の配車システムを利用するなんていうのは、何のアドバンテージにもならない。個人タクシーと会社員タクシーのドライバーはもちろん、大手のタクシー会社と中小のタクシー会社の間の有意さは限りなく”ゼロ”にしてしまう効果がタクシーアプリにはある。
今まで若いタクシー運転手さんをみると、稼ぐには長時間の運転を前提に相当頑張らなきゃいかんのだろうな。。。と思っていたのだが・・・それは昔の人 の先入観となったようだ。