健康寿命と平均寿命

男の場合、健康寿命は平均70歳くらい、平均寿命は80歳くらいらしい。

なぜ、こんな話題を取り上げたかというと、定年後の生活プランについて、健康寿命と平均寿命のどちらを意識して考えるべきだろうか。。と、ふと思ったのだ。

生活プランの中心になるものは年金だ。
その年金で話題になるのが、受給時期の繰上げ、繰下げ。一般に繰上でもらうと年金受取額が割り引かれるので損だ、とか、繰下げてもらったら年金額が割増になるからお得だ、といった話題。

ちなみに、個人的な受給額の比較をした場合、60歳から繰上受給した年金額と通常通り65歳から受給した年金額の総額が逆転するのは80歳くらいと言われている。
そう、男の平均寿命の年齢だ。80歳でポックリ逝けば繰り上げでも受取額に損はない、ということになる。

さらに受け取る年齢と健康寿命を追加して考えてみる。80歳でポックリ逝った場合、繰り上げた人は健康な10年間フルに年金を受け取り、65歳から受給した人は年金を受け取り、かつ健康なのは5年間だけとなる。

健康寿命が過ぎた70歳以降、死ぬまでの10年間は何らかの健康上の問題を抱えて生きることになる。その時は健康だった時よりも行動範囲も行動量も減るだろう。
ということは、生活コストもそんなにかからないのではないか。。あ、医療費が上がるか。。いや、後期高齢者になれば医療費の負担率は最低まで下がる。

まー年金を受けるの生活プランのど真ん中に据えた場合の損得勘定だとは理解する。
60歳を超えても身体が動くうちはお天道様の下のもと、汗水流して働く気構えがあれば問題ないと思う。

ただちょっとだけ、ゲーム感覚で先を読むような気持ちで定年後の生活プランを練ってみると、お得感とか割高感とか、そういった要素が入り込むのだ。特に年金は。

そのうち考えるのが面倒くさくなって、「要は働きゃいいんだろう。働きゃ!」となるw