「ライオン 25年目のただいま」を観て

この前、映画のハシゴをした(といっても2作品だけど)。

そのうちの一本、「ライオン 25年目のただいま」は、5才の子供が迷子になって25年後に故郷を探し出すという実話。

グーグルアースを駆使して故郷を探し出した!・・・という宣伝が気になって見に行ったのだが、それは物語の本質ではなかった。

http://gaga.ne.jp/lion/

この物語の発端にもなっているインドの子供を対象とした人身売買の実態に驚いた。年間約5万人もの子供が行方不明(誘拐)となり、人身売買され、安い労働力として利用され過酷な生活を送っているらしい。この実態を紹介するブログを見つけた。

http://thegoldexp.blog99.fc2.com/blog-entry-812.html

映画の中では5才の主人公が(間抜けな形で)迷子となり、その後、都市部の貧困層の子供として生活をしようとするのだが、そこでも人身売買目的の誘拐や勧誘が休む間もなく子供を狙い続けている実態が描かれていた。

生まれた国の違いという言葉だけでは片付けられない世界の不条理をみた感じだ。

 

“「ライオン 25年目のただいま」を観て” への2件の返信

  1. 映画はとても興味を持った。
    リンク先も観た。毎年5万人の子供が失踪という事実に驚くばかりだ。
    人身売買は、既に完全に商売として成り立っているのだろう。恐ろしい。
    恐らく見終わると複雑な心境になるのがアリアリと判るが、チェックしてみようと思う。情報ありがとう。

    さて、これではタダの感想になってしまうので、俺らしく、切り込んでみようWWW

    日本は平和呆けしすぎた感があるね。
    今正に、トランプさんがトッチャン坊やと「喧嘩するぞー」って煽りまくり、その実は日本に「この戦闘機や迎撃ミサイル買ってくれたらホラ安心」とビジネスを展開してるのだと勘ぐる訳だが、マスコミの報道を観て、右向け右で「怖いわよね〜トッチャン坊や」って言ってる輩が多すぎて逆に怖い。内政はくだらねぇ今村復興相辞任劇で国会審議がストップする始末。想像通り森本学園話は空中分解。
    ニートやキチガイの犯罪が横行し、其奴等は人権を盾にアホな要求ばかりして、社会復帰する。やれやれだ。

    ・・・切り口が「やれやれ」になってしまった。面白くないWWW。映画配給会社に着目してみる。

    それにしても、このギャガという映画配給会社。毎度、現代に対する邦題のタイトル付けが安直だ。
    何が安直って、態々(副題)みたいなのをくっつけたがるのだ。安直なタイトルが付いてると、大抵オープニングにGAGAっと出てくる。

    ジャンレノ主演の映画、シェフ。邦題は「シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」
    メリル・ストリープのマーガレットサッチャー。邦題は、マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
    イライジャ・ウッドが声優をやったアニメ「9(ナイン)」、邦題は9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~

    何が言いたいか判った?

    『LION/ライオン』(原題)の邦題が『LION/ ライオン ~25年目のただいま~』
    これじゃ25年目に「ただいま」と言ってる訳だから、否応なく25才で家族を探し、見つかって「ただいま」と・・・。
    「ただいま」まで明かしてしまったら、もう副題だけで「あー家族に会えるのね。」とまで想像できてしまう。この辺りが安直なのだ。
    恐らく実話ベースで作られた映画というのだから、もうそれが全てな訳だし、、もうちょいセンスの良い邦題を付けて欲しいものだ。

    原題は、それこそ映画のタイトルなので、練りに練り込まれてできている。だからタイトルなのだ。
    なーんで、邦題で(副題)
    それをより判りやすく、想をくっつけたがるのか理解に苦しむ。少なくとも想像をかき立てるような名前にして欲しい。

    一番安直なのが、スティーブンセガールの映画。あれ、全部配給元はガガ。
    何でも間でも 「沈黙の〜」とくりゃもう邦題の意味なんか全く関係無くなってるWWWW

    と、まったく関係無い話で詭弁スル俺WWWW

  2. タイトルに関するramの指摘はごもっとも。だから、私も結果ではなくグーグルアースを使って探す過程がウリなのだろう、と思っていた。でも、その再会できたという結果がわかった上で観ても最後は涙を止めることはできず、逆にグーグルアースを使って探す過程は思っていたほどではなかったという印象。
    インドの大都会で迷子になった主人公は、野垂れ死ぬか、人身売買組織にさらわれるか、孤児院の施設に入るか(入れるか)といった選択肢しかない。そういう意味では、この主人公は幸運だったと思う。犯罪組織の手を逃れ、運良く孤児院に引き取られ、オーストラリアの裕福な里親に引き取られていった。そして大学生になるまで不自由のない生活を送ることが出来た。しかし、あることをきっかけに故郷の母親、いつも一緒に居た兄ちゃんのことを思い出すようになり、それが耐えられないほどの苦痛となっていく。大学の卒業パーティのとき、急に恋人に別れを切り出す主人公。とまどう恋人に対して、「毎日夢を見る。貧しい家族が、母親が、お兄ちゃんが僕の名前を叫んで探し回っている姿を。俺は何の不自由ない生活を送る自分に吐き気がする!」と慟哭する主人公の姿は、これが実際に起きた物語ということもあってグっときた。自分一人が幸せになっても不幸だ、という事実がね。そんなんで主人公への共感が重なったものだから、わかりきったラストシーンは涙腺崩壊ですよ(笑)また、育ての親も良い人なんだ。これが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

Optionally add an image (JPEG only)