職場の先輩から「デュアルくん、大腸カメラの検査してる?50代にもなったらしといた方が良いよ」と散々脅され続けた。
いやいや定期健康診断の便潜血の検査でも問題になってないし、毎日快便、おなかの調子は全然問題ないですよ~っと受け返していたのだが、成人病マニアな先輩はあの手この手の不安材料を提示。「いやいやデュアルくん。便潜血で陽性では無くても腫瘍が出来ていたりするんだよ」てな感じでね。
で、2019年、ついに自腹で大腸カメラを初めて受けたら、見つかったポリープ。8mmくらいのヤツが1ヶ。その場で切除となったわけだがタイミングが最悪。大阪マラソンの本番10日まえだった。その結果というわけではないのだが、そのときの大阪マラソンはマラソン人生最悪のレースとなった。
一年後、検査を受けたクリニックからハガキが届く。前回の検査でポリープがありましたので是非とも1年後のフォロー検査を受けに来てください。当クリニックをよろしく。と、健康を気遣っての案内とも営業ハガキともつかないものだった。先輩に聞いてもポリープがあったらフォローの検査は受けていた方が良いよ、とのことだったので先日フォロー検査を受けた。
そしたらまたポリープがあったので切除した。今度は3mmくらいが1ヶ。なんてこった。前回初めての検査で1ヶだったので50年以上生きて一ヶなら今回は無いでしょう、とタカをくくっていたらこのざま。何でも、前回の検査で見落としたものが今回発見されたケースもあるとのことで、全く珍しい話ではないらしい。はい、また一年後か三年後にフォロー検査が必要です、となる。
このような体験をして思う。人は皆、こうやって病院ライフの沼にはまっていくのではないか。
とはいえ、大腸ガンは死因の上位でもあり、予防は早期発見・早期対処、これで9割以上は大腸ガンで死ぬことは無くなる。なので、納得をしているのは納得をしているのだが、このフォロー検査のループからいつ抜け出せるのか、抜け出せないのか、考えると憂鬱なので考えるのを止めたのである。淡々と検査をこなすのみ。