弓道部の夏休み部活動での出来事。
まず、家に電話。俺がでた。日曜の朝練で6時ごろ出かけて行って、8時ごろの話。
先生から電話。この先生、直ぐにダメな奴と解る喋り方だ。会話に起承転結が無い。ダメだこいつと思いながら話を聞く。
なになに。要約すると・・・蚊を撃退するため、部には殺虫剤が常備されているが、この殺虫剤を利用する際、一真の同級生が一真を追っかけ回し、一真に向かって殺虫剤を振りかけた。
本人が気分が悪いと言っているので早退させる。迎えにきて欲しい。体調が急変するようなら(そちらで)病院へ連れて行って欲しいとの内容。
俺は静かに話を聞いた後、冷静に、、、
・殺虫剤を人に向けて振りかけた事態が判っているのに、学校で何も対処してくれないの?
・俺に迎えに来させるとは?そもそも学校の救急対応はどうなってるの?事態が急変したらウチが病院に連れて行くってどういう事?
・被害を受けた側に責任を被せてるよね?
まぁ、、、今思えば、俺が多少高圧的だったことは否めない(笑)
先生があまりにも頼りなく(恐らく若い先生)、すぐ迎えに来いという先生ならではのマウントポジションで電話してきたので、逆にガツッと言ってしまったのね。先生からしてみれば、ぐうの音も出ないとはこの事だろう、先生は事態を確認し再度電話をかけさせてくださいという。
しばらくすると折り返し電話があった。今度は事態を聞いた教頭先生からの電話だ。
学校側の対応に不備があった事、誠に申し訳ございません。学校側と致しましては症状の判断が付かない為、学校かかりつけの病院に搬送させて頂き、またご連絡させて頂きます。とのことだった。
まともな回答だ。相手が教頭先生だったことも幸いし、細かいことは伝えず言われるままに対応をお任せする事にした。
その頃学校では大騒ぎだ。休日の部活動最中の不祥事。こういった出来事に対し、学校はナーバスにならざるを得ない。直ぐ全校生徒帰宅指示。教頭先生は事実関係を校長先生に伝え、なんと一真は、校長先生の私用車で病院に向かい、病院の診察を校長先生引率で受け、結果、何事も無かったということで、歩いて自宅に帰ってきたのだった。
本人曰く、殺虫剤を見て気持ち悪くなっただけだというオチ。お友達の悪ふざけだったそうで。まぁ何事もなくて良かったねで終わった。はーめんどくさWWW。
第一章終了。
第二章勃発。
次の日、教頭先生と電話応対した先生が「対応の不備につきお詫び」がしたいので、我が家へお邪魔したいという連絡が。
よほど、ビビらせてしまったの?逆に申し訳ないわ。コロナ化だし、気持ちだけ。が、是非お邪魔し直接お詫びしたいという申し出を断れず、めんどくさいのだが、我が家へ招き入れた。我が家は豪姫と俺、一真。先方は教頭先生と電話してきた宿直の先生の2名。
教頭先生は宿直の先生から事態を聞き、学校の対応として事故後の適切な処置に対して相当問題があった事を反省し是非お詫びを。という事だった。
宿直の先生は、申し訳なさそうにしていたが、生徒に対しては高圧的なのか、目上の人に弱い体躯系体質なのか・・やはり、性格が歪んでいる様子で、断固、問題は削除しますといった排他的な感じで、殺虫剤は二度と子供に触らせない様に徹底させます!と息巻いて説明してきた。
子供に触らせない?殺虫剤を?
・・・先生、それは違うね。
殺虫剤は蚊がいたから振りかけたんですよね。問題が起こったからといって、子供から殺虫剤を取り上げるとか大ごとにするのでは無く、学校はそういうことを勉強する場でもある訳ですから、再発を防ぐにはどうするかを考えて欲しいんですよ。人に殺虫剤をかけたらダメだという大前提をもとに、しっかりと部長で管理し、殺虫剤を使うときは周りに気を配って利用するなどのルールを生徒主体で考えさせたらどうですか?正常な方向へ導く。それが大人の対応でしょ。なんでも取り上げりゃいいってもんじゃ無いでしょ。殺虫剤取りあげて蚊に刺されたら本末転倒でしょ(笑)。
と俺は伝えた。教頭先生は激しく頷く。「そう!その通りです!」と・・・まぁ後は想像通りで、その宿直の先生は涙ながらに平謝りで・・・この先生、正義感はあるんだろうね。悪い人じゃなさそうですWWW。経験が足りないけどね。
その後「最近の若いもんは」話を聞かされ、めんどくさいったらありゃしない。
我が家的には小学校の時、一真がいじめにあってたみたいなので、その延長上の話ではなくて安堵しています。
てな事を伝え、話を締めて帰っていただいた。このさらっと話た「一真がいじめにあっていた」と言った話が、熱血先生に火を付けることになろうとは夢にも思わなかった。
第二章完
第三部勃発
一方、中学校では、ど偉い噂が広まり、ヤクルト配達の噂から豪姫の耳にまで届いていた。
一真の同級生の噂では
・一真が殺虫剤振りかけられて吐いたらしい。 →吐いてない。
・教頭、校長まで駆けつけて、病院まで搬送された →まぁ本当だけど、大げさに伝わっている。
・一真のいじめ問題が大問題に →ん?
・いじめ問題の為、弓道部が廃部になるかも →ん?
・今日の部活も顧問の先生が怒って、関係者以外全員帰宅させたんだって →んん??
どうやら正義感溢れる先生が、一真をいじめたのは誰だ!という話にまで発展させたらしいのだが・・・一応一真本人に聞いてみる。
「お前、学校でいじめられてんの?」
「いや、全然」
「なんか、お前のいじめの話で大騒ぎになってるっぽいけど?」
「うーん、俺ってインキャ(陰キャと陽キャというカテゴリ分けの事。一真は陰湿なキャラクターでインキャ)だし、そういう風に見えるのかな?女子にはキモいって言われるけど、そもそも相手にされてないし、意味わかんないWWWW」
「あ、そうなん」
本人は虐められている自覚が無いらしい。そもそも中学校で一真は女の子からはキモキャラとして扱われているらしく、でもそれは一真に限った話ではなく男子全員に向けられる憎悪の様なもので・・・まぁよくわかるWWW中学校でイケてないグループなんてそんなもんだったよ。うん。
が、正義感たっぷりの教師と、「あんたたちひどい事したんじゃ無いの_」という正義感たっぷりの一部の女子たちが暴走し、教頭、校長まで巻き込んでいたことも災いし、学校全体の大騒動に発展してしまったというわけだ。
さて、それから一週間。我が家では、連日同級生訪問による「謝罪の雨」が降り注ぐことになったのだ。
まず、PTA会長とその息子が謝罪にきた。この同級生、一真と仲の良い(二人で映画観に行ったりする子供)で、PTA会長になったお父さんは、俺が小学校のサッカー会長の時から俺の顔見知り。聞いてみると、数年前に遡り、虐めたことがあると子供が認めたので、まさかうちの子供がいじめなんて!という想いで涙ながら謝罪にきたという・・・。
もうこうなってくるとドラマですよドラマ(笑)。
この後、私も私もと代わる代わる我が家に謝罪に訪れ、、、、俺はほとほと疲れてしまったという話ですよ。お詫びのお菓子は美味かったけどね^^。
今回の一件は、本人もいじめられた自覚が無く、ひょっとしたら「アレ」は虐めだったかもという過去の話に遡り謝罪されるって・・・いったいWWWWWW
正義感溢れる先生ってのもねー。間違ってるよアンタWWW。学校ってこんなシビアなとこだっけ?過去に遡って謝罪???気色悪いよWWW。
まぁ〜子育てしてると色んな事あるもんだねー。
ちゃんちゃんWWWW