「深夜特急」という小説をご存知だろうか
沢木耕太郎というノンフィクションライターが、インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗合バスを乗り継いで行けるか・・という酔狂な問いを確かめるため、日本から旅立った若き日の著者が記した旅日記形式の小説だ。
この小説に影響を受けた読者が次々とバックパッカーよろしく旅立っていった。
テレビのバラエティ番組で猿岩石がアドリブ旅行をした元ネタになったことでも有名だ。
御多分に洩れず私もこの文庫本をわくわくしながら読んだくちだ。すでに社会人になっていたので旅立つことはなかったけど笑
この深夜特急がラジオで朗読されたことを知り、最近、その音声をオーディオブックのように聞いている。
身一つで海外、しかもアジアを旅する。決められた予定もなく、ツアーのように案内されることもない。手持ちの金も乏しい。スマホなんてない時代、土地によっては泊まるところにも苦労をする。そんな旅、私ができるだろうか。。。と、改めて思う。
若い頃なら・・・と、思わないでもないが、この作者のようにフリーランスのライターの仕事を投げ出して、半年の予定が結局、帰国するのに四年くらいかかるような旅、やっぱり無理だな・・笑
とはいえ、若い頃読んだ時と同じようにワクワクするのは相変わらずのようだ。
そして思った。「あ、このワクワク感はまだ残ってた」と。
もし「ありえねー」とか、「作者の時代とは違う」なんて思ってワクワクしなかったら、自分のことながら残念に思うところだった。
「この先どうなるんだろう・・・」というシチュエーションでワクワクする
日頃から心掛けたいものだ
と、思ったので書き記しておく