親戚の葬儀にて思ったこと

土曜日の夜、気づいたら携帯に姉とお袋さんからの着信履歴が数件続けて入っていた。

この手の連絡はあまりよろしくない知らせであることは世の常。。。恐る恐るコールバックしてみると父方の叔母さんが亡くなったとのこと。月曜日の葬儀に出席することとなった。

叔母は結婚後、数年で離婚。俺より2~5歳年上の娘二人がいるのだが、長女がを小学校低学年の頃に今で言うシングルマザーとなった。

シングルマザー・・・そうだ、叔母さんは今で言うシングルマザーだったんだ・・と思ったが、世に言われているシングルマザーの貧困的なイメージは全くなかった

その後、二人の娘を立派に育て上げ、マンションも購入。最後は五人の孫に囲まれていた。

叔母は県庁職員だった。やはり公務員の経済力は強いなと思った。見た目は美人だが性格はけっこうきつめ、というキャラも生きていく上でかなりポジティブに作用したように思う。シングルマザーでもちゃんとした収入があれば問題ないんだと改めて思った。

葬儀は家族葬だった。参列者は娘二人の家族と親戚のみの20人程度。喪主だった長女さんは「それでも軽く百万円は突破した」とため息をついていた。電車のつり広告で家族葬は三十万くらいからあったような気がしたが。。。結局なんやかんやで費用はかさむものらしい。オイラも久々の葬儀への参列だったが、急だったので飛行機は予約割引全くなし。。お金の話など不謹慎かも知れないが、人ひとりの人生が終わるにもお金がかかる。生まれてくるとき以上にね。

孫は社会人と大学生が三人。他は高校生と中学生。社会人の娘さんは某スポーツメーカーの商品開発にお勤めでイチローにも会ったことがあるらしい。一番下の中学生の娘さんを紹介されたが私のことを何て言えばいいのか分からず「大阪のおいちゃんです」って言ったら、その子達も大阪に住んでいるとのこと。すべってしまった。いとこの子供のことは「いとこ甥」「いとこ姪」、彼らから見た私は「いとこ叔父」というのを後で知った。

葬儀を終え、火葬場で解散となった。お別れの挨拶して、母と姉貴とオイラはタクシーに乗り込む。タクシーが走り出した後、車内では姉貴の毒舌が炸裂した(笑)曰く「姉いとこは老けたね。びっくりした」とか「孫の女子大生二人は働きが悪い。率先して何かを手伝うという姿勢がみられなかった」などなど(笑)

彼女たちの名誉のために言っておくと、姉いとこは真逆。もともと美人で50代半ばであのクオリティは”たいしたもの”の部類。某電力会社の秘書課勤務は伊達じゃ無い。娘さん二人は大学生なんだからあんなもんだろう。旦那はやさしいベンツ持ち。姉貴の発言は単なるいちゃもんだ(笑)しかし、そういうことをタクシーの中とはいえ、大きな声でしゃべり出すのは良くも悪くも姉貴の開けっぴろげな性格は大阪勤務でも変わっていないということだ。

そういう姉貴は葬儀の当日に福岡入り。葬儀場に着くなり、受付をしていた「妹いとこ」に挨拶を済ませると、「受付は私がするよ。いやいや、あなたは控え室で休まんね」と有無を言わさず受付を交代した。そして場違いな感じの笑みをたたえて受付机を前に立っていた。しばらくその様子をみていた私。近づいてそっと姉貴にささやく。。。。「姉貴が一番最後だから。もう誰も来ないよ。」

「何ね!そうね!」姉貴は喪主である「姉いとこ」のところに走っていた。。

十年ぶりくらいの再会となった親戚の葬儀。諸処の話を備忘録として投稿させていただいた(笑)

“親戚の葬儀にて思ったこと” への2件の返信

  1. 深い話なのか、何なのか、コメントを残すべきなのか・・・色々考えさせられる内容だった。
    まずは、取り急ぎ、お疲れ様でした。葬儀って、お坊さんにもお金包んだりするんだっけ?なんか他人事では済ます事の出来ない現実が直ぐソコに迫ってると思った。
    お姉さんはスッカリ「関西の人」だね^^。タカローに良く似ている。ひょっとしたら久しぶりに会った親戚をネタに、その場の重たい空気とか緩和しようとかしたのかもよ^^。
    デュアル家はお姉ちゃんもデュアルも、とうとう結婚も子供も作らなかった。まぁデュアルは今後、一途の望みはあるが、お姉ちゃんは完全に独り者で確定?。
    そうなると、老後、姉貴の葬式とか親戚集めとかデュアルが集めるのか?、、、デュアルがもし死ぬときはどうなるんだ?俺が生きていて呆けてなかったら俺が何とかするから安心してくれ(笑)
    ・・・は良しとして、デュアルが死んだとき、親戚でしか立ち入れない色々な債務処理とかどーすんだ???
    とか、色々考えさせられる内容だったよ。

    1. ん、とりとめもない話でもいろいろと考えるところがある。。。まさにそういう感じだね。

      20代~30代、そして40代の時に参列した親族の葬儀。それぞれに思うところはあったけど、50代になって初めての参列となった今回もまた違った思いがよぎったということでしょう。

      姉貴に関するramの洞察はまさにそのとおり。気を遣う性格で“自分が何とかしなきゃ”と思うたちだから空回ってしまうことがある。その辺は織り込み済みなので、頃合いをみて人知れず落ち着くように声をかけるようにしている^^。

      葬儀のお話で、お坊さんに包むお金。あった。呼ぶお坊さんとの関係にもよるけど、葬儀の時に初めて呼ぶお坊さんなどは葬儀屋さんに聞くと相場を教えてくれる(お願いする戒名の内容によっても変わるようだ)うちは先祖代々からお世話になっているお坊さんが来てた。山口県から来ることになるので宿泊代なんかも込みでお金を包むことになるのかな?別に渡すのかな?その辺のところは喪主の姉いとこに聞かれた。うちの親父の時は葬儀の当日に福岡入りしたので宿泊代は無し、お布施は二十万くらいだった気がする(葬儀代の費用明細に記録を残していなかった)。

      あと、七日ごとに法要がある。有名なのは初七日、そして四十九日。今回の叔母の葬儀の場合、葬儀・告別式の後、続けて初七日法要も執り行われた。共働き夫婦も多くなった現代では、このように法要をまとめて行うことが多くなったとか。ぶっちゃけ、その方が手間も時間もコストも安くつくのだと。

      葬儀代については事前に見積もっておくことが肝要なのは誰しも認めるところだけど、なかなかできていない。まぁその時になってみて、できる範囲でやればよいというスタンスもアリだと思う。叔母は自分が余命が長くは無いと判断した今年の春に自分で葬儀屋を訪ねたらしい。そして会員割引を得るためにその葬儀屋の互助会の会員になったとのこと。それでも姉いとこの感想は「思った以上にかかる」だった。

      余談だが、姉いとこは続けてこんなことをつぶやいた「少し旦那にも出してもらおうかな。。」と。共働きの夫婦の場合財布を別にしていることはよく聞く話だが、このような家族全体に関わる支出を嫁が自分の財布だけから出そうという気持ちでいる印象を受けて少し驚いた。先に紹介したように旦那はベンツ持ち。二人の女子大生の娘にはそれぞれ軽自動車を買い与えている。。。ということは、それだけの駐車スペースを有する豪邸。その嫁が家族葬の葬儀代にため息。。。なんともよくわからない話だという印象を持った。

      自分の葬儀に関する漠然とした思いを書くとしたら、独り身の私の場合、真っ先に対策を立てねばならないのは自分が死んだことに誰も気づかない状況が発生すること。腐乱して異臭を放ってから発見されるような迷惑をかけたくない(笑)まぁ、会社勤めをしているうちは大丈夫だろう。死後三日以内には発見されるはず^^;あ、三日でも真夏だとやばいな。現役引退後、身体が不自由な高齢になり、社会的にも独りになったら要介護サービス付きのマンションにでも住もうかなと思ってる。

      昔、老後はどっか地方の古民家でも買って余生を過ごそうかとも思ったけど、身体の自由がきかなくなったときのことを考えて、比較的安価なケアサービス付きの住居に入った方がよいかなと思っているよ。その場合、当然、死んだ後のことを入居の際に決めておくことになると思うし。

      自分の葬儀についてはあまり関心がない。死亡、即火葬、山口の墓に納骨で良いと思っている。皆さんにお伝えして気を遣わせるのもアレだし、風の便りに“デュアルは死んだらしい・・”というのもアリじゃないかな(笑)

      こういう思いも60代、70代とこれからの人生の中でどんどん変わっていくかもしれんし。

      Ramの言うとおり、自分でも思いの外いろいろ考えさせられる「日常の出来事」になった。

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