録画していた紅白歌合戦をザッピングのようにみた。
そこで、ふと思ったこと。
巷に出ている楽曲って、意図せず似たような曲になることはあると思うのだけど、昭和から今まで星の数ほど曲は生まれてきているのに、そろそろオリジナルな曲って枯渇したりしないのだろうか・・・
しかし、振り返ってみると、毎年毎年いろんな楽曲が出ているが、「あ、これって聞いたことがある」って即座に思うことってめったにない。
思い出そうとしても記憶がない。
それは素人だからであって、楽曲の著作権を厳しくチェックしているプロの現場では、多くの似たような曲が出てきていたりするのかな?
昔、素人ながらコード進行というものを知った時、世の中に出回る曲は、このパターンのどれかにあてはまるんだ。。と、なんか”有限なイメージ”を持った記憶がある。
でも、それから30年たっても、音楽がワンパターンに感じることはない。
質問を整理する。
今の音楽について、A.昔からの焼き直し B.新しくなっている
乱暴な選択肢だけど、ramのご意見はをお聞きしたい。
質問の答えからいえばB:新しくなっている
もっぱら目につくのはK-POPアイドル。
正確に言うと日本の歌謡曲、アイドルを模倣した韓国の音楽が日本に逆輸入され、新しいカルチャーとして根付いてしまった。というのが正しい。
本流ではないけど、新しい音楽も生まれてきている。
「髭男dism」や「米津玄師」、そしてネットから生まれたうっせぇわのAdoや「あいみょん」など、日常を狂言にし、叩きつけるような旋律で歌うスタイル。コード進行や曲調など、いろんなジャンルを切ったり貼ったりしたプログレッシブな新ジャンル。お世辞にも歌がうまいとか、かっこいいとか関係ない。まるで日常生活から生まれてきた変なCMソングのようなザッピング音楽。これは平成、令和で生まれた新しい歌謡曲の一つの形だと思う。数年前Perfumeが出てきた時にも感じたが、よその国の真似のできない日本の歌謡曲の底力のようなものも感じている。あ、紅白に出てないWWW。
そうそう紅白歌合戦は世界に発信する日本の「歌謡曲」という意識が欠落してる。俺個人的にはA.昔からの焼き直しでいいじゃないと思う一面もある。その話を端的にまとめて終わろう(笑)
歌謡曲ってムード歌謡や演歌も含め、「歌謡曲」ってジャンルだとおもうのよ。幅広い年齢層の異なるジャンルの音楽が聴ける唯一の番組だったのに、演歌は隅っこに追いやられ、ムード歌謡はどこへやら。いまさら視聴率なんか狙えるはずもない民放のテレビで、ジャーニーズタレント人気やら韓流人気やらにあやかろうというNHKの姿勢がそもそも気に入らない。
演歌やムード歌謡ってのは、それこそ何十年も歌い続けられる普遍的な音楽だと思うのよ。欧米で言えばカントリーミュージックってジャンル。単調なスリーコードでも、歴史が乗っかる。昔からの焼き直しではなくて、その積み重ねが哀愁になり、「こぶし」となって現れる音楽のジャンルもある。それがムード歌謡や演歌という歌謡曲だ。
北島三郎が勇退し、五木ひろしが50回記念で勇退。
その後次々と演歌やムード歌謡の代表者がいなくなってしまった。
和田あき子にヒット曲がなくて同じ曲を毎年歌ったっていいじゃん。さそり座の女を毎年美川憲一が歌っても津軽海峡冬景色が聴ける唯一の番組でよいじゃん。年に一度の祭典なんだから。世界に発信する歌謡曲なんだから。ムード歌謡ここにあり!演歌はサブちゃんファミリーが歌ってなんぼのもんじゃいってな感じWWW。
いつからけん玉世界記録とバーターで演歌を聞かなきゃならなくなったんだ?ムード歌謡の代表は「純烈」じゃねー!
やれやれだ。
ってな感じでどーでしょ。
「本流ではないけど新しいもの」
こういう部分にアンテナが効くヒトと、私のような素人では今の音楽界の見え方が違うんだろうね。
紅白を観ていて、当然知らない人もいたんだけど、総じて若いのに完成度が高いなぁ、紅白にも出るくらい知名度もあるのは凄いなぁと漠然と思った。
でも、振り返ってみると、子供の頃に体験したパンクロックとかユーロビートとか、アイリッシュソング?とかラップとか、クィーンとかビートルズとか、ローリングストーンズとか、数多のスターの出現をみてきたような感覚があったことを思い出すと。。。 今現在、音楽史に刻まれるような音楽とかスターって今は何?誰なのかなぁ。。そもそも音楽って新しくなっているのかなぁという疑問がツラツラと思い至ったわけなのです。
ちょっと意味合いが違う話になるけど、音楽史に残るという意味では、韓国のBTSはビルボードでトップを取るなど、その記録づくめの活動は間違いなく音楽史に残るとは思うのだけど、音楽が新しいかというとわからない。最初にダイナマイトを聞いたときには若手の洋楽アーティストかなって感じだった。あれを韓国人のグループがやっているのは凄いと思うけど。グループでやっているというか、スタッフを含めた一大プロジェクトという印象。
話が長くなるので自分でぶった切るけど、新しかろうと焼き直しであろうと、感動する音楽に出会えることができれば良い、それが全てなんだとは思っている。