10回じゃ終わらんよっ!

初めての弓道教室に行ってきた。教室は神社に隣接した武道会館の弓道場だ。中に入ると柔道場や剣道場から勇ましい声が響いてくる。反対に弓道場は静かだ。勇ましいかけ声などは無い。時間前に到着するとバックヤード的なところで女性陣が世間話をしていた。

この日の教室に来た生徒は9人(遅れて3人ほど来たかな)。うち、3人が新入生(初心者)で他の人は継続して教室に通っているらしい。

冒頭、偉い先生が話す。「弓道教室の中には体験教室というスタンスの教室もあります。10回の体験教室の場合、一通りの動作を教えて最後の10回目には実際に矢を射るようにしているようです。しかし、この教室は違います。10回で弓道を学んだ気になってもらっては困ります。」穏やかで丁寧な口調だが迫力がある。「この教室では基本的な立ち振る舞いから少しずつ、ひとつひとつを学んでいただきます。」

ザワザワ・・・(私の心の中の擬音)

2時間の教室は、最初の一時間が立ち振る舞いの練習。これは生徒のレベルに関係なく全員共通。残りの1時間で矢を射る練習をするのだが、これも順番待ちから矢を射る場所に移動して実際に射るまでの間は全て正式な立ち振る舞いでやるので時間がかかる。個人でバシバシ練習するのとは違う。新入生の我々は道場の裏手の待機スペースで弓の持ち方などのレクチャーを受けた。

初日の感想としては、タイトル通り、こりゃ10回じゃとてもじゃないが弓矢を扱うところまで行かないな、と。自主練が必要なのかなぁ、と。そのほか、立ち振る舞い練習で、座るときの正座と跪座(正座から踵を立ててつま先と膝で体重を支える座り方)がツライ。あと、先生が言うことに「はい」とか「(うんうん)」とうなずく動作をしてしまうのだが、そんないちいちリアクションを返す生徒がほとんどいない。私ともう一人の新入生くらい(これっていけないことなのかな?今度聞いてみよう)。始まったばかりとはいえ、なかなか厳しい初日だった。

帰り際、教官先生(初老の女性)が「会社帰りで大変だとは思うけど、いくら遅れてきても良いから来てね。途中からでも欠席せずに出席することが大事ですよ」と念を押された。何かを見透かされたような(外堀を埋められたような)気がして「・・はい・・」と覇気の無い返事をする私であった。

モチベーションアップのために何か目標を立てるかな。もっと気軽にやりたかったんだけど。

 

“10回じゃ終わらんよっ!” への1件の返信

  1. なんか静寂の中にある「重さ」をヒシヒシと感じる内容だった。弓道って競技の側面より礼儀の側面の方が大事なのかな?
    まぁ〜何十年も続けて、初めて「良い趣味」と称えられる代物なんだろうね。とにかく否定はしない。頑張ってくれWWW
    俺はね、今年は本腰入れて「家庭菜園」を始めた。
    のう十数年育っていた「さくらんぼ」の木を昨年猛暑で枯らしてしまいガッカリ。
    んで、今年はチョット家庭菜園を調べ、「サクランボ」の苗木の他、桃の苗木も購入。更にブロッコリーや枝豆なんかも育てようと色々準備した。
    ベランダだし、鉢植えでは限界もあるのだが、俺の家は幸いというか、14階(高層)の為、害虫が寄りつきにくく、鳥の被害にも遭いにくいというね、多少家庭菜園を楽しみやすい環境なのだよ。これは直ぐに結果が出るし、見た目も癒やされるので「良い趣味」なのかも知れん。デュアルもお試しあれWWW

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