旅行の適正時間

「日本一周とか、やめておいた方がいいですよ」

定年後にやりたいことは何か?と、例の雑談好きの職員が振ってきたのん気な話題に「やりたいことって?」と聞き直すと、「例えば気ままに日本一周旅行とかさぁ~」と、さらに眠たくなるよう返しをしてきたので、思わずツッコんでしまった私。

「なんで?いいと思わない。きれいな景色を見ながら勝手気ままな旅なんて」

いや、一泊二泊ならいいけど、日本一周って何日で一周するの?きれいな景色でも1時間も居たらもういいでしょう。それに、きれいな景色なんて日本中どこにもあるし、っていうか、日本はきれいな景色ばかりだから。

そんなやりとりをした私もふと考える。旅行に適した時間ってどれくらいだろうと。

二年ほど前、石垣島に三泊した時。南の島の早朝ジョギングをイメージした時は、きれいな海と空に囲まれて、どこまでもどこまでも走っていけそうな気がしていた。
しかし、実際はスタートして2時間もすれば景色にはなれ、疲労が爽快感を上回る。さらには、景観上の配慮から道中、自販機がなく、のどが渇いて死ぬ思いをした。

南の島の上り坂 まだ余裕があったころ
やや内陸に入ったコース 人影も自販機もまったくない 延々とこの景色が続くことを想像してほしい
綺麗な夕日 とは思う。 でも、どこでみても夕日はきれいなのだ

綺麗な景色目当ての旅行などそんなもんだ。

その辺の話をとくとくと説明すると、わかったのかわからないのか、その職員は別の話題に切り替えた。

思うに、目的がある旅行は思い立ったが吉日。定年後などと悠長なことはいわずに即実行。そしてすぐに帰ってくる。これがベスト。

“旅行の適正時間” への1件の返信

  1. いやぁきれいな写真をありがとう^^
    このテーマを読んで「物申す」と思ったこと。それは後世に残る後始末だ。デュアルも良く知ってる通り俺のお袋は昨年6月1日に他界した。今丁度一周忌。まぁようやく喪に服す期間を終了したのだが、一つだけ重大な問題残っていて頓挫している。「遺品の整理」だ。
    晩年のお袋は無類の旅行好きで世界中を飛び回り、親戚にも土産話を煙たがられるほどの浮世話を実体験していた。旅行好きとはほんと恵まれた老後だ。国内旅行なんかはもう当然の慣習のように毎週末は必ずどこぞの温泉場に出かけるのが習わし。
    その結果、温泉場の踊り場で転んで坐骨骨折をし、寝たきりになったことが死因だった。
    で、問題はその世代の慣わしなのか趣味なのか、旅先で撮った写真!これが親戚一同の頭を悩ませている。写真を撮る。現像する。アルバムに収める。とまぁ一昔前の旅行の締めくくりとしては一連の流れなのだけど、このアルバムがナント数千冊。実家の6畳の部屋ひとつ丸々全部お袋アルバムで溢れてるのだよ・・・トホホ。
    大げさでも何でもなく、数千冊。本人が他界し、その本人が社会的な有名人でも著名人でも無い場合、そのアルバムは単に「ゴミ」なのだ。どんな良い写真でも邪魔でしかない。
    お袋が世界中で撮って撮って取りまくった写真には、何だか有名な著名人や政治家と写ってる写真もあるし、目を見張る絶景もある。が、そんなのが100冊くらいなら笑えるのだが数千冊もあるのだ。笑えない。ものには程度ってもんがあるだろ。と言いたい。
    業者に見積もってもらったが、4t一台で作業費と廃墟料込みで10万と見積もりが出て、いやちょっと高いなと我が弟がしゃしゃり出てきて、現場を眺め、「こりゃ無理」と一発でさじを投げたという(ちなみに弟は現職の廃棄屋だ)恐ろしいアルバムの重量。そして無駄に嵩張る量。厄介なことにアルバムはビニールと紙の混合なので分別が難しく、廃品回収や再利用できず、単に廃棄扱いになる。なにやら刺繍までしてある凝ったアルバムは平らではない為、重ね置きも出来ず、無駄にスペースを・・・いかん愚痴が止まらんWWW

    思い出は後世にアルバムに残すなら後始末も考えてくれ!(心の叫びwww)

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