今、私の会社では大激震が起きている!
来年度の契約業務について、クライアントが一方的に減額を通告してきたのだ。担当レベルでは来年度に向けてお互いに信頼関係を持った付き合いが出来ていたが、急に現れた契約窓口の上司が「我が社の方針」と言って、契約内容を抜本的に見直し、減額に応じろというのだ。
しかも、昨年、さんざん協議して妥結した今年度業務の契約額について文句を付けてきた。契約額の2割減が適正であるというのである。
この一方的なクライアントの振るまいにプンスカ!と頭にきた我々。我が社に持ち帰って検討するとその場を納めたが、我が上司と先輩は怒り心頭。もちろん私もそうだ。つい先日も担当者同士でコスト削減の話を進めていたところなのだ。この時期に、このタイミングで、この通告はあり得ない。
とはいうものの・・・大手企業にありがちな振る舞いとも言えなくはない。そう思った私は、翌日の本部ミーティングで対応案を考えた。論旨は二点。「向こうの主張は受け入れられない(我々は適正に契約額を決めてきた)」と「クライアントの予算に応じるのは今までもやってきたこと。要求された減額幅を3分の1程度で抑え、その額に相当する業務を削る提案を我々から行う」というもの。
このあたりが落としどころか・・と、メモを用意して望んだ昨日の朝の本部ミーティング。経緯説明して、その後、議論がスタートしたら、それまで大人しく聞いていた常務をはじめ、他の上司や先輩の鼻息の荒いこと荒いこと!この場の流れは、オイラの妥協点を示す提案とは明らかに流れが違う。が、しかし・・。皆が言いたい放題言ったところで、常務が「で、どうする?」と切り出したので、私から提案がありますと資料を配った。しかし、配る最中に「今の皆さんの意見とは乖離するかも知れませんが(笑)」とエクスキューズを添えての資料配付。情けない(笑)
私の提案内容を説明している最中は皆黙って聞いてくれていた。上司が口を開く。「デュアル君。この提案こ書いてあるとおりや。普通。でも、最後の減額提案は出したらアカン!信頼関係が崩れた相手にやっちゃイカン!」と力説。常務や上司も同調。「そのとおり!!」私、即座に「はい!了解しました!」(笑)
で、その後どうなったかというと、「相手の要求は突っぱねる!無視する!」「進めていたコストカットの提案を引っ込めて、一切の減額無しで提出する」「折り合いが付かなければこの業務から撤退する!」というところまで来ている(笑)今、そのための資料を作っているところ。。
まぁ、あれだね。年配の上司達の方が血気盛んな勢いと、しがらみとかを感じさせない「ブレない主張」をみていて、私の方は「物事の本質がわかっちゃいないのかな~」と反省させられた出来事だったよ(現在進行形だけど)・・・姉貴に引き続き、老いてますます盛んな人が職場にもいたという話。というか、オイラの方が勢いがないだけかも。さて、明日はどっちだ!
浪速の商人チックなお話、大いに楽しませて頂いた。
世界的に観ると「日本人は値切るのが下手」なのだそうで、相手を重んじる、関係を崩したくないと考えるのが日本人らしい日本人なのだという。俺は広く言えば「卸し業」という仕事を生業にしているので、しょっちゅうというか毎日この手の値切り交渉話を耳にする。中でも強者というか、鬼と言われる専門学校がある。○ード学園という専門学校は、見積もりで値切り交渉が始まり、見積もりを取っておきながら最安値で他卸業者とコンペ。コンペで決定しても更に値切り交渉が始まり、導入後にイチャモンつけて仕切り直し。この業界では「こんな相手じゃ儲けが無いわ」とサジを投げられる限界まで落として落として落としまくる。もっとも嫌われているが、大量注文も期待できるため、渋々コンペに付き合わされているそうだ。(社風なのだそうだWWWW)
値切り文化は日本の中では関西が一番勢いがあると聞いた事があるぞ。東京でも上野のアメヤ横町なんか有名だが、「これ!もっと安くして!」と交渉するには勇気が要るし、交渉しなければモグリだと言われてしまうのだが、それでもナカナカ小声で「これさ、もうちょっとオマケして」って言うのが精一杯で、「端数の4円切って貰ったラッキー!」なんて小躍りするおばちゃんと、俺のお袋のような何千円も値切り切る亡者の様なおばちゃんが溢れかえっている・・・値切るって難しい事なんだよね。
ガクトの話が面白かった。彼は値切りに燃えている人らしく、交渉はまず相手の言い値から10分の1からスタートするそうだ。そうやって相手の顔色を伺いながら次々に条件を付加していくそうだ。書いていても「俺には無理」と思えるが、周囲の反応は「RAMならやれる」なのだろう?WWWWこの辺のギャップは俺の悩みだ。
さて、デュアルの相手会社の契約窓口の上司とやらは、「やり手」なのか、はたまた自分の権力を誇示したいだけなのかWWWW
少しでも譲歩して値切り交渉の場にデュアルの会社が引き釣り出されれば、その上司の勝ち。
「何言ってんの?決まった事だろ!」と交渉には一切応じない姿勢を貫けれればデュアルの会社の勝ち。
交渉そのものが決裂すると、お互い損失を被るのでドロー。
今後の展開を期待する。
恐らくramの言うように相手の要求額は最大限の値であって相手もこのまま通るとは思っていない。まぁコチラの出方を伺って落としどころを設定する腹づもりだと思う。うちの上司達もその辺は承知しているが、その作戦は完全に裏目に出たように思える。虎の尾を踏んだ。ウチの上層部は、ちょうど相手の社長と会食の予定があった理事長にも本件を伝え、この要求を突っぱねることの了承を得ようとしている。そして、窓口以外の部署とはこれまで通り応対することと指示が出ている。うちが撤退したら困窮するのは取引先であることは周知の事実なので、おそらく、先方には窓口上司の先走り的な扱いをしてもらって、通常通りの契約交渉に持ち込もうとしているのではないかと思う。たぶん。ただ、本気で撤退も考えているみたいだ^^;
相手の要求を突っぱねることで決定した。減額どころか、これまで割引していた部分を割り引き無しに戻した額でぶつけることになった(笑)うちの上層部はブレない^^;
素晴らしい!ソレでこそ信頼のおける上司だと思う。相手の減額要望に対し交渉の席にもつかないと決裂もありえるが、それも覚悟の上だというなら相手も出方を考えざるを得ないだろう。虎の尾を踏む・・・素晴らしい比喩だ!
こういう交渉事はモロに「人格」が問われる。人の格の違いが結果に反映されるのだ。敵に回したら恐ろしい人が上司で良かったね^^。
いやー、RAMの言うとおりで、交渉決裂も辞さず!っていうのがホントに我々の勝利なのかというと、そうではない気がする^^;
昨日もオイラは今回の交渉で我々が勝ち取るべきものは何か、ってことをずーと考えてた。よくwin-winっていう言葉が使われるけど、お互いにメリットがあるというより、お互いに納得の範囲で譲り合うということだと思う。実際は。。。
けど、今回、ある上司が「win-winは強者(発注者)も弱者(請負)も両方が勝つという意味ではない。強者が二連勝するという意味だ」って言ってたのには大笑いした^^
続報
今日出社するなり上司が私と先輩を呼び出してこの件の相談をしたいと言ってきた。上司曰く、週末いろいろ考えたが、クライアントに提示するのは増額バージョンではない方がいいのではないか。もちろん、向こうの要求していた減額バージョンでもなく、これまでクライアントの担当セクションと話を進めていた提案額の方が良いのではないかと思うが、どうか。。というもの。
つまり、向こうの契約窓口が示した減額要求に過敏に反応するのではなく、当方はあくまで冷静にこれまで話し合ってきた額が妥当であるという態度だ。
上司も少し冷静になったようだ。少し安心した。
ふむふむ。面白い。その辺の駆け引きは、リアルなだけに推理小説を読むより面白い。更なる続編を期待^^
近々、次のアクションが発生する。局面が大きく動いたら新たに投稿する。今までのところ、自分自身で勉強になっているのは受託者としての態度を決するときの状況判断や考え方もそうだけど、提示資料の作り方も勉強になっている。考え方とリンクした資料と言うことで、次のアクションで我々が提示する資料は必要最小限の情報で臨むよていだ。積算の内訳は?って聞いたら、そんなものは今の段階では必要ない!と言われたよ^^;