週末に福岡に帰る算段をしつつ職場にいると、お袋さんが入院している病院から電話がきた。
何事か、と思って話を聞くと、昨日のCT検査でガンらしい腫瘍がみつかったとのこと。
「は?」
骨のCT画像を解析したところ、腫瘍の影らしい画像が背骨付近に多発していたらしい。で、電話したのは、その腫瘍は転移したもので、原発巣を調べるために全身のCT、MRIの検査をしたいので同意してくれるか?というもの。
ちょっとだけ思考が止まった。
ホントの「ドキッ」ってやつだ。
ただ、病院の人のトーンが内容に比べて重くなかったので、こちらも調子を取り戻す。
調べなければ何も始まらない。そう思って、病院側の提案に同意。次はお袋さんを説得。年齢が年齢だけに、身体に負担のかかる治療はノーサンキューというスタンスな人だ。
普通に暮らしている時に下手な検査や治療は不要、といって生活するのはよい。でも、今回のように怪我の検査でみつかった場合、放置する方が気持ち悪いモノを残すのでは?検査は検査、治療をどうするかは後で決めればよい、ということで本人も納得してくれた。
で、夕方。さっそく検査結果の報告が主治医からあった。結果、原発巣はわからない。つまり、腫瘍がある骨以外、内臓的に問題のある個所はCTやMRIではわからなかったということだ。
この報告に素人である私は少し安堵した。というのは、内臓のどこかに明確な腫瘍が見つかれば外科的手術をするかどうかとなる。しかし、そういった部位がいまのところは見つからない、という報告だったからほっとしたのだ。安易かもしれないが。
で、担当医から、次の段階として腫瘍らしきモノがある背骨の組織検査をしたいとの提案があった。私は賛成の立場。しかし、お袋さんはちょっと渋り気味。週末にかけて説得することになりそうだ。
といった具合で本当の「ドキッ」な話になった。みんな誰しもが経験する話だが、二日前に一度安心した分、今回はびっくりしたよ。
身につまされる思いだ。お袋さんお大事にね。
年寄りの傾向というのか、俺の経験談で恐縮だけど、
まず、俺のお袋は風呂場でころんで尾骶骨を強打。骨がスカスカで、腰骨を粉砕骨折してしまった。デュアルのお袋さんと転んで尾骶骨骨折までは一緒なのだ。
まぁ辛くも手術は成功するも、癌発見。転移確認するも治療しない方針で決定。この流れもデュアルのお袋さんと一緒。
ちなみに癌発覚し治療しない流れはご老体で「アルアル」話なのだそうだ。そして癌の進行も極端に遅いというのもご老体アルアル。
この後は壮絶で、心臓病併発、喘息悪化、で心臓手術を3回行いバイパス施術をし、体中パイプだらけの実験隊みたいな無惨な姿で、あえなく他界。
それでも一時期はリハビリを頑張り、立てるところまでは症状も回復できていたが、結局寝たきりになってしまった。
晩年お袋の足は小枝のように細く、恰幅の良かったお袋からは想像もできないほど痩せ衰えてしまって、見る影もなかった。
デュアルのお袋さんも高齢だし、例外では無いと思う。今は元気でも老化の波は確実に押し寄せてくる。
早くに親父さんを見送ったデュアルの唯一無二の肉親だし、できる限りそばで見守ってあげられればよいね。
ご老体の筋肉は恐ろしい勢いで消失してしまうのでリハビリは毎日根気良く、励まし励まし応援することが大事。
姉貴とも良く話し合って、今後の同行を確認してくださいませ。
ご多幸をお祈りします。
ホントにRamのお母さんと流れが一緒やね。
そういう記憶があったから当時の書き込みを探したりもした。
うちの親父は「ある日突然」だったけど、今回はいろいろと考えることが多い。
とにかく「為すべきを成す」の精神でサポートしたいと思っているところ。