先日、健康診断の受付もしている病院の待合室で「健康診断費用 7万円」を支払う人を目撃した。
50過ぎのおばさん。
会社員かどうかは不明。
現金で支払っていた。
もし、会社員だったら会社負担分と自己負担分の合計で7万円。個人で受信していたら7万円全額自己負担だ。
そこの病院の健康診断メニューと料金を見ると、日帰りの精密コースが5万円弱、7万円という金額は、それにプラスアルファの項目を加えた形だ。
これが泊まりのコースだったら、10万円以上のメニューとなる。
はて、と思う。
もし、定年を迎えて会社から離れた時、毎年の健康診断はどんなメニューを、いくらぐらいで受けることになるのだろうか。。。
基本的なメニューだったら1〜2万円。今のところ、その可能性が高い。
でも、何か思い当たることや、様子を見る必要がある病気に既往歴がある場合は、診断メニューが増え、あのおばさんのように7万円コースを受診するようになるのだろうか。。。
年金生活で毎年7万円の健康診断。。。ありえん。。
いや、健康診断を毎年受ける必要があるか、そこから考える必要があるかも知れん。
早期発見が治療の負担を軽くする というのは真理だ。
しかし、ある程度年齢を超えたら、そこから数年の長生きは誤差ではないか。
うちのお袋さんは、親父が死んだ70歳頃から健康診断を受けていなかった。
その結果、16年後、転んだことをきっかけに骨に転移したステージ4の癌がわかった。
しかし、その間の17年間は、健康的に過ごし、食べたいものを食べ、楽しく暮らしてきた。
お袋さんが毎年健康診断を受けていたらどうだったろうか?
癌の発見は数年早まったか? 原発不明で現在でも内臓には癌らしきものが見当たらないのに、健康診断のメニューで見つかるかな?腫瘍マーカーとか一般的な高齢者の健康診断でもやるのだろうか。。
私個人としても、じーさんになってからは病気の早期発見に血眼になることはないと思う。
でも、悪化して痛いのは嫌だし、間抜けな形で病気に倒れるのも嫌だ。
となると、毎年の健康診断メニューは、基礎項目(ただし、胃の検査はバリウムではなく胃カメラ)を毎年 これが15,000円くらい。これに加えて2年に1回くらいの大腸カメラ 3万円。
5年間の健康診断の費用は、年平均3万円弱となる。
こんなところか。。。
思ったより安くならないな。
婦人科系の項目が追加される女性はもっと必要になるな。
そう考えてみると、7万円のおばちゃんもびっくりするほどのことはないという気になった(笑)
保険制度。。。ほんと老後どうなるんだろうね。
我々は一向に進展を見せない少子化政策や年金問題に直撃する世代だし他人事ではいられない。
つい先日もコロナが有償化で一回病院三割負担で9千円。で薬処方だけで2万から3万ものお金が必要だとバラエティーニュースでお笑い芸人が笑いながら説明していた。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20240305d.html
風邪引いたら保険適用でも3万って・・・いったいこの国は何処に向かっているのだろう。