スカイウォーカーの夜明け

当然公開初日に観にいったさ(笑)
ついで、先週末は家族総出で見にいった。字幕、4D吹き替えを短期間で観た。もう一回くらい映画館で観て良いと思う。そのくらい好きだ。
まず、デュアルにお伝えしたいこと。それは、私、JJエイブラムスという監督が、タランティーノ監督に続いて大好きなのだという事。
知ってる?JJエイブラムスは1966年6月27日生まれ。そう!我々とガチで同じ歳なのだ。タメなのだWWW

この監督に脚光が当たった理由。それは二つある。
一つはおじいさんになったトムクルーズの出世作ミッションインポッシブルシリーズの大成功。
そして「スター・トレック」のリブートに成功した監督だからだと思う。トレッキーな私は本当にスター・トレックのリブートに感謝しているのだ。
この監督はとにかく明確なランニングコンセプトがあり、はっきりとした主張の元、作品を手掛ける。

さて、本題のスターウォーズだが、俺の感想は「面白い」「感動した」「よくやった!」という、世間の下馬評や評論家の意見と真っ向反対の意見だ。評論家の視野は狭すぎる!スターウォーズは既に歴史であり、何十年を隔ててもSF映画の金字塔と言われる歴史的なオペラなのだ。映画一作一作を寸評を交え語りたがる評論家なんか糞食らえだ。・・・という訳で今回はストーリーはさて置き、監督に着目してもらいたいのだ。
まず、第三部作の背景を見てくれ。

2015年 スター・ウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7) 監督 J・J・エイブラムス
2017年 スター・ウォーズ/最後のジェダイ(エピソード8) 監督 ライアン・ジョンソン
2019年 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)監督  J・J・エイブラムス

何か気がつかない?監督。エピソード8だけ変えられた監督。
そう、ディズニー傘下になり、新たにリブートしたスターウォーズ789の命題を受けたのは、そもそもJ・J・エイブラムス監督だ。
全体的には、J・J・エイブラムスが新たな構想を展開し、BB-8なるアンドロイドの登場。様々な謎を散りばめたレイの存在。ハンソロとレイアの間に生まれた子供カイロレン。
懐かしい上に新鮮味もあり、ストーリーもミッションインポッシブルで培ったポンポンとテンポよく展開する。
そしてスター・トレックで成功を収めたSFの世界感を壊さず、かつてのファンをも唸らせるハリソンフォードのキャスティング!うーん鳥肌モノだ!。

ところが、ところがである。まさかの三部作途中1作目を終え、「スターウォーズってもっと儲かる映画なのよ」ってディズニーの欲が出た。
で突然J・J・エイブラムス監督降板!まさかの監督変更!スターウォーズ8ではライアンジョンソン監督?
誰それWWWWディズニーと何のコネがあったのか知らないが、とんでもないことをしでかしたのである。
このライアンジョンソン監督。まるでスターウォーズの世界観を理解していない。それどころか売り出し中の監督で気負ったのか、J・J・エイブラムス監督が敷いたレールを全面否定!
スターウォーズ8の冒頭。レイがルークにライトセーバーを渡すところから、あれほど7の最後で劇的な再会をしたルーク。例のライトセーバー「ぽいっ」事件。なんと、冒頭1分あまりで、J・J・エイブラムス監督の伏線を丸投げ!
ルークはやさぐれ、レイの主役の出生の秘密は最大の謎とされていたのに、あっさり「なんでも無い人」にしてしまう。フォースを誤解したライアンジョンソン監督。あろうことか宇宙空間に吹き飛ばされたキャリーフィッシャー(レイア将軍)を何故かフォースの力で宇宙空間から生還させ、最高司令官スノークはあっけなくライトセーバーで真っ二つ!あらゆる伏線を台無しにしてしまい、ルークはゴーストのまま最後の戦闘シーン。あースターキラー基地も呆気なく爆破!本当にあらゆる構想も含め無残に全て崩壊!
唯一の見所は、カイロレンによる親父殺し。ぶっ壊しまくった挙句、面白いシーンになったことは良いのだが、折角スターウォーズに復帰したやる気満々のハリソンフォードを殺してしまうなんて・・・なんにしろストーリー展開がぶっ壊されてしまった訳で、とんでもなく「あーあ」という悲惨な結果を招いてしまった。もっとも意味不明だったのはケリー・マリー・トラン(ローズ)のヒロイン起用!アジア人を持ち込み中国人観客動員を期待したのだろうか?何十年もかけ作り上げたスターウォーズは、安っぽい恋愛物へと変貌。とんでもなく酷いアジア端役をヒロインに起用し、「ローズ問題」なるリアル人種差別問題にまで発展させる始末。
なぜかポーにキスをして、妙な色恋沙汰まで持ち出し無茶苦茶にも程が有る。ここまで中国に媚びて、その結果はといえば、中国では記録的な不入りとなり、上映を打ち切る劇場が相次ぎ、興行収入は4100万ドルで『フォースの覚醒』の3分の1程度。悪名高い『ローグ・ワン』をも41%下回る結果となった訳だ。これには7で散々J・J・エイブラムス監督をこき下ろし、ライアンジョンソン監督に白羽の矢を立てたディズニーも真っ青。評論家も真っ青だ。この結果を見て悟っただろう。こりゃダメだとWWW

そして、ディズニーが取った解決策。それはここで再び「J・J・エイブラムス監督よろしくー」WWWそれが、今回の9。

J・J・エイブラムス監督は、本当に困っただろう。なんせ7で立ち上げた伏線を8でことごとく粉砕されてしまったからだ。今更どうセーっつー話だ www。
がしかし!J・J・エイブラムス監督復帰にスターウォーズファンは歓喜した。ライアンジョンソン監督がぶっ壊してしまった世界観を修復できるのはJ・J・エイブラムス監督以外に誰もいなかったからだWWWW.
J・J・エイブラムス監督は、エピソード9を引き受け、三部作を纏める大役を任されたのだが、とりあえず、ご破算にされ、真っ二つになってしまった最高司令官スノークをなんとかしないと。ダークサイドが弱すぎるWWW.そこで白羽の矢が立ったのが、皇帝復活。何でもない人になってしまったレイの処遇も戻さないと!皇帝の孫にするしかない!・・・ローズは、、えーいもうとりあえず無視WWWW ローズヒロインは無かった事に。

かくして、「こりゃスカイウォーカーの話だな」とまとめ上げたJ・J・エイブラムス監督。
とにかく、よくもまぁこれだけ崩れたストーリーを元の鞘に納めたモノだと感心する。ファンとしてはひたすら感謝するしか無いのだった。

色々拾えて貰えなかった部分もある。がしかし、9では全宇宙からレジスタンスの声を聴き、立ち上がった同士が集結。鳥肌が立った。三回ほど泣いた。いやこれは俺の涙腺が緩んでいるせいだと思うWWW。

とにかく俺の感想は「よくやったJ・J・エイブラムス監督!あんたは最高のジェダイだ!」ということだな。

余談。
まー映画が終わるとスターウォーズ撮影会にも参加。


撮影も終え、帰るとき、

ふと振り返ると、

先ほどまで暗黒卿として猛威

を振るっていたベイダー卿がエレベーターに乗っていて噴いたWWW。

ちゃんちゃん。

“スカイウォーカーの夜明け” への2件の返信

  1. 俺にとってramはスターウォーズを含むSF映画のマスター的存在。
    だから異論を差し挟むのは師に背くようなものだが、ここは率直に私の口上(寝言)を聞いていただこう(笑)。

    まず、そもそもエピソード7から俺が感じる“ディズニー臭”、主人公が女性という設定(ルーカスの原作でもそうなっているのかな?)。。まぁいいや、話をエピソード9に戻す。
    しつこいようだがフォースの万能性。フォースで命を取り戻すって芸当はなに?あれをやれるんだったらエピソード3のアナキンの苦悩からダークサイドに落ちるっていうエピソードは何だったの?ってならない?
    この酷さはramの指摘にもあるエピソード8におけるレイア将軍の宇宙空間からの帰還が最たるモノだった。あれがフォースの力なのか何なのか知らんけど、宇宙空間の話というより魔法空間の話になってしまった感がある。思い起こせばライトセーバーやファルコン号やXウイングの戦闘機にワクワクしたエピソード4~6、キレッキレのライトセーバーによる斬り合いシーンに見入ったエピソード3。それらに比べると・・比べちゃいかんのか?そりゃ比べてしまうよ、うん。。。
    そんな感じだから今回もオープニングの音楽にワクワクはするものの、その後のストーリーへの没入感が少なく、最後のレジスタンスの大艦隊の登場にも冷めてしまっていた。レンとレイの最後のキスの意味もよーわからん。そうそう、「スカイウォーカーの夜明け」ってんならレンの方が血筋だし、あ、父親(ソロ)を退場させたのはエピソード7だよ、7。ハン・ソロの退場のさせ方としてカチンときたもんだ。そして8のレイアとルークの描き方、9の皇帝復活などなど、やはり私にとっての7~9は“合わない”という評価だ。
    ただ、映画の口コミサイトの評価は高い。Ramのように喝采を送っている(評論家の評価が低いのは知らんかった)。Ramのように監督に着目した評価は新鮮だった。が、しかし、このようなわけで私は盛り上がれなかった。
    しつこいようだがルーカスが7~9を製作したらどうなっただろうと思う(そもそもスター・ウォーズは最初から三世代にわたる物語と言われていたよね)。彼だったらダース・ベイダーをも凌駕したルーク・スカイウォーカーが見習い生のレンごときの暗黒面に尻込みするようなエピソードにするのかな。彼だったらファルコン号に変わる新しいデザインの宇宙船を考えたりしたんじゃないかな。などなど、「たられば」が尽きない。。。まさに寝言だな(笑)
    ただ、やる気の無かったルーカスからこの物語を譲り受けてくれたディズニーには感謝しかない。ディズニーが参入しなければエピソード7~9が描かれることはなかった。そして形にしてくれた監督さんや制作陣にも最大限の感謝の意を表したい。

    1. うむ、まさしくそうなるよなWWWデュアるのツッコミ、内容は俺の感じる違和感と同じ。“ディズニー臭”、うまい表現だWWW。

      フォースの万能性に対する違和感

      初代スターウォーズは1話完結の映画で、それまでのSF映画とは一線を画する。
      ここからは「語られなくなった」有名な逸話。そもそもスターウォーズサーガと呼ばれるほどのストーリー設定の始まりの構想話。

      ご存知「黒澤監督」の映画が大好きだったジョージルーカスは、宇宙戦争の題材に和のセンスを取り入れ、善と悪を明確に分けたチャンバラ劇を作りたいと考えた。それがスターウォーズの始まりだ。
      黒澤映画手法で脇役が劇中で「語りべ」としてストーリーテラーとなる手法がある。これをコミカルな役割をR2D2とC3POに担わせた。
      刀でチャンバラがライトセーバに代わり、侍「ジェダイ」という世界観を作り上げた。極め付けが日本の鎧甲冑を着込んだダース・ベイダー。日本の甲冑は如何にも「悪」そうだもんね。カブクという言葉が英語では訳せないので、前田慶次は一生理解不能なのだろうが、かぶいて己を修羅と化すという意味では鎧甲冑を悪の化身に見立てた手法は流石ルーカス!。
      そもそもが武士道やわび、さびの世界観を白人が感じたとき、それはとても「神秘的」に思え、感じる=フィーリング<フォースの始まりこそ、今では語られなくなった有名な原点だ。
      有名なエピソードで「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」のタイトルの話がある。
      公開直前まで、本題はRevenge of the Jedi『ジェダイの復讐』だったのを、「高潔なジェダイの騎士に「復讐(リベンジ)」という言葉はそぐわない」と考えを改め、映画公開直前に『Return of the Jedi(『ジェダイの帰還』)』にタイトルを変更したというエピソードがある。高潔なジェダイの騎士。これこそがルーカスの求めた武士道であり、フォースのなんたるかだった「はず」だ。

      フォースに対する考え方がファンタジー化してしまう過程を俺はずっと見ていた。それは、『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』というテレビアニメシリーズだ。
      ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズシリーズの制作に直接関わった最後の作品となってしまったアニメシリーズ。789エピソードに関し、ジョージルーカスは製作にすら関わっていないのだったというオチ。
      このアニメシリーズの影響で、フォースがファンタジー化してしまったことこそが、ルーカスが嘆き、以後のスターウォーズには手を出せなくなった理由かも知れない。例えルーカスが789映画に関わっても矛盾が矛盾を生み、自画自賛のまま崩壊してしまう。少なくとも俺はそう思うのだった。
      アナキン・スカイウォーカーと弟子のアソーカ・タノ。面白い。「クローン戦争」前後の空白を埋めるエピソードがわんさか。そりゃ一度は見て欲しいが、このアニメシリーズ。ご周知の通り、恐ろしく長い。1シーズン22話。シーズン6まで延長に次ぐ延長。超人気シリーズで、来年から遂にシーズン7放映開始ときたもんだWWW
      アニメだから何でもあり。しかもアメリカのアニメなので、日本のアニメのような深みはまるで無い。カクカクした違和感のある動きと、誇張しすぎた表情は、子供の頃見た「バットマン」と何ら変わらないのだった。
      一番の問題は、そのアニメの中で、フォースはミディ=クロリアンによる「神秘の力」ではなく、ミディ=クロリアン「超能力」として描かれる。超能力少年バビル2世。あれだ。死んだ人間を蘇らせることを最終目標としてしまったフォース。目は輝き、サイコキネシスで何でも吹っ飛ばす。バビル2世とヨミがライトセーバを振り回して戦ってるのだ。そりゃ違和感感じまくるよ。

      色んな思惑で再始動してしまったスターウォーズ。
      絶対リニューアルしないでほしい映画に「バックトゥザフューチャー」がある。もし版権をディズニーが買ってしまったら。間違いなく「バックトゥザ・フューチャー」は蘇るだろう。恐ろしいWWWW/
      40億で買収されたルーカスフィルム。この時点でもう「スターウォーズ」は単なるディズニーが最も儲かるファンタジー映画。商用娯楽作品。で、ディズニーさんからすれば監督が誰だろうと、世界観がどうあろうと知ったこっちゃない。
      「ローグワン」やら「ハンソロ」やら、スピンオフ映画も儲からないならサッサと路線を切り捨て、「儲かること」に執着するのは致し方ないことだろう。

      ガッデム

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