昨日20時ごろ、家に帰り着くと、一真がぼそぼそとすまなさそうに
「願書に貼る写真がない」
「ん?そうか、じゃ週末写真撮りに行け。お金は出すし。」
「違うの、明日いるの」
「・・・。は?」
「明日願書に貼る写真持っていくって今思い出した。」
「・・・。はあ〜!」
大抵こういう話は突然嵐のようにやってくる。
当日の朝になって弁当が無いなんて話はよくある笑い話だが、時折頭にくることをすまなさそうに言ってくる。いったいなんなの!
怒鳴りつけると俺が疲れる。もう21時だ。飯も冷めた。
しょーがないので、急いで制服を着せ、家で即席の背面シートを作り、パシャリ。
んで、即座に印刷
・・・インクが切れてる!
もう22時だ!しまった、いつもならこの時期年賀状印刷で予備のインクも買ってあるのだが、年賀状出さなかったことがこんなことに影響するとは・・・。
・・・そーだ、コンビニで確かそういうサービスやってたよな。えーっと「ぴくちゃん」ね・
40mm30mmm(しのさんサイズ)もある。御丁寧に余白には「合格祈願」だってさ(笑)。
めちゃ寒いながコンビニ行って、画像はちょっと粗い感じで俺のセンスには合わないが、まぁお手軽で準備できてよかった。
「ほらよ」
「ありがとう・・・んで、お金は?」
「あ?なに?写真それで良いだろ」
「印紙代2300円だって」
「おまえさー、次から次へとさーーー、そういう話は前もって言えって!」
「ごめんなさい」
「おまえさーー全然謝ってないだろ!」
「ごめんなさい」
んで、先ほど一真からメールがあった。どうやらうまく間に合ったらしい。
結果どーしたというわけでもない日常の一コマだが、我が家にはこういう騒ぎが毎日のように起こっているということをいいたかったのだよ(笑)。ほんとカオスだ。
そりゃそうと、昨日インク探してる時、懐かしい写真が出てきた。
もう20年以上前、サウンフランシスコでAPPLEのジョブズ講演を見に行った際、撮影した写真だ。ふとブラッと街中で見かけた古い写真館で、目があった美しい女性。なんとその写真館の娘だという。あなたで写真を撮りたい!タダで良いからレッツトライ!と言われるがまま撮影した。
衣装がアメリカ人サイズでぶかぶか!なんにしろ、筆を使ってネガを起こすアート作品らしく、完成まで1週間かかるそうで、できたら店頭に飾らせてほしいと言われ、OK!快諾。
それから半年以上経って忘れた頃に送られてきた写真。ずーっと本に挟まっていた。なんどか引っ越しをしたが、一度も気がつくこともなく、再婚までして今ようやく(笑)
なにやら律儀なメッセージが書いてある。
You are very wonderful Japan man.
ん?ジャパンマン・・・プププッ(笑)。うーむ、それにしてもさまざまな人がサンフランシスコの街角で俺のアート写真を観ていたのか・・・大人の服を着た子供に見えたのだろうな。
まぁ俺らしい写真だとは思わないか(笑)。