いまさらバイク その3

バイクの教習は1時限1時限ずつ、それぞれ目的が設定されていて教官がOKと判断すれば次に進む。しかし、OKをもらった教習生(私)からすれば、単に“言われたことが出来た”だけで、その技術が身についた実感があまりないのが正直なところ。

しかし、そんな教習生に構っていられないのもわかる。スクール側からすれば決められたカリキュラムを行い、出来たら次のプログラムに進め、お客(教習生)の回転をよくする、だけなのだ。

こうなったら自分で何とかするしかない。自分で予習・復習をするのだ。

しかし、当たり前なのだが手元にバイクがないので自宅で練習なんてことはできない、免許がないのでレンタルすることも出来ない。バイク持ちの友達も身近にいない。

しかし、youtubeを覗けば出るわ出るわ「バイク教習の動画」!

これら動画を片っ端から視聴することはもちろん、気に入ったものはスマホに一時保存して繰り返し視聴した。

また、無料の電子書籍でも「バイク教習」に関する教本や体験記がたくさんでてきた。これも片っ端から読破した。

あと、教官から強く言われていることに「走るコースを覚えとけ」ということがある。教習内容によって走るコースが変わってくるのだが、いちいち教習時間に教えてもらっていては時間の無駄というわけだ。

なので、全ての教習コース(全8コースくらい?)を職場でスキャンし、プリンターで打ち出してから、蛍光ペンで塗り分ける。塗り分けた教習コースをスキャンしてスマホに保存し、次の教習コースを事前に確認し、覚えた。

さらに各コースでやるべき動作をテキスト化する。例えば、「右カーブ、シフトダウン、四視線は前、リアブレーキ意識」などなど。。コース走行の脳内イメージをアウトプットし、予習・復習をするとともに読み上げアプリで音声化し、それを繰り返し聞きながら頭にすり込むわけだ。。

具体的な動作について、アクセルワークの練習のために手頃な筒状のモノ(私の場合、ハンディタイプの扇風機の柄)を常に通勤鞄に忍ばせ、人目を忍んでアクセルを微妙に回すフリをするなんてこともした。それから、体幹を鍛えるため運動も始めたなぁ。。

あと、街中でバイク乗りを見かけたら“ガン見”で観察した。尊敬の眼差しでw

どの努力が“功を奏した”とは言えないが、教習中の自信のなさは最後まで消えなかったものの、最後の最後、第二段階の見極めのときと次の卒業検定では一定程度の自信がついていた。「まぁ、いけるっしょっ!」的な感覚だ。不思議だ。

次はドライブスクールという世界で一緒になった教官たちや教習生さんたち、そしてそんな世界での私の立ち振る舞いについて書こうと思う。

つづく