活字のミステリー

昨日のネットニュースで不思議な事件の記事を見つけた。

「夜中に台所で見知らぬ男が勝手に食事」

取り押さえられて1時間後に死亡。。。謎である。

この記事のように情報が不足している記事をそのまま読むと単純な事件が実にミステリアスにみえてくる。新聞記事に対して、こんな感想を日ごろから持っていた。

例えば、痴漢した会社員が捕まった記事などでよくあるパターン。
「・・・電車内の痴漢行為で現行犯逮捕されたのは会社員◇◇(40歳)。調べに対して◇◇は「仕事でストレスが溜まっていた」と供述している。」

活字のまま読むと、”お前は仕事でストレスが溜まったら痴漢をするのか?”と突っ込みたくなる(笑)。この手の「ストレス」とか「むしゃくしゃして」とか、犯人の供述ワードとして使われることが多い。

新聞記事は限られた字数で事実を伝える。逮捕されたのも事実、供述したのも事実、その事実を活字という純粋な言語情報だけで伝えると、読み手に取って不可解なミステリーになってしまうことも多い。

今回の紹介した事件もそう。ミステリーなのである。